ジュウニヒトエ

最終更新日
2019/03/30
●学名
Ajuga nippnensis
●科名
シソ科キランソウ属
●花期
4月〜5月
●生育地
本州、四国に分布し、やや明るい林のなかや道ばたなどに生える多年草。
●特徴

高さ10〜25cm。全体に白い毛が多い。茎の基部には鱗片状の葉がある。茎葉は対生し、長さ3〜5cm、幅1.5〜3cmの倒披針形で、波状の鋸歯がある。茎の先に長さ4〜6cmの花穂を出し、淡紫色または白色の唇形花をつける。花冠は長さ約1cm。

●写真集

ジュウニヒトエの花ジュウニヒトエ

●育て方

木漏れ日が射す程度の半日蔭の場所で管理する。過湿にならないように乾いたら灌水する。

肥料は春と花後〜夏前までと、秋に置き肥する。

用土は赤玉土や硬質鹿沼土の混合土を用い、中深鉢に植え付ける。高く伸びたら、下から約10cmの所で切り、脇芽を吹かせると丈を低くできる。

増殖は株分け、実生、挿し芽による。

●近縁種

キランソウ (別名ジゴクノカマノフタ。本州、四国、九州に分布。人家の周囲や野山にふつうに生える多年草。茎は地面を這うように伸びて広がり、春に葉のわきに、濃紫色の唇形花をつける。)

ニシキゴロモ (丘陵などに生える8〜15cmの小型の多年草。)

ヒイラギソウ (山地の木陰に生える多年草。)

●和名
十二単。花が幾重にも重なって咲く様子を、昔の女官の衣装に見立てたもの。
●参考図書
野に咲く花(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)