トモエソウ

最終更新日
2015/12/27
●学名
Hypericum ascyron
●科名
オトギリソウ科オトギリソウ属
●花期
7月〜9月
●生育地

北海道、本州、四国、九州に分布山地や丘陵に生える多年草。

●特徴

花弁がよじれて巴状になる。全体無毛。茎は4稜形で高さ約1m。葉は対生し、披針形で長さ4〜10cm、基部はやや茎を抱く。葉には明点があり、黒点はない。上部で分枝し、先に黄色でよじれた一日花を開く。花は直径4〜6cm、花弁は5個。萼片は大小不同で、脈間に明線が多数ある。刮ハは円錐形で長さ13〜15mmの種子は黒褐色。

●写真集

トモエソウの花トモエソウ 日光・白根

●育て方

一日花なので、できるだけ大株に仕立てると良い。

生育期は日当たりで風通しの良い場所で管理し、灌水は1日1回を目安に、乾き具合を見て行う。

肥料は月に1回置き肥をする。

植え替えは2〜3年に1回、春に行い、水を好むので、硬質赤玉土に硬質鹿沼土などを混合した用土で中芯鉢に植え付ける。

増殖は株分けか挿し芽・実生による。

●近縁種

イワオトギリ (本州、中部地方以北の高山に自生する。)

オクヤマオトギリ (別名ニッコウヤマオトギリ。)

オトギリソウ (山野から亜高山に生える高さ20〜60cmになる多年草。)

サワオトギリ (山地の水辺や湿地に生える多年草。)

シナノオトギリ (本州中部地方の高山に自生する。)

ナガサキオトギリ (四国と九州の山地に生える多年草。ヤクシマオトギリの母種。)

ダイセンオトギリ (本州中部地方の日本海側の高山に自生する。)

タカネオトギリ (北四国の高山、九州の祖母山に自生する。)

トサオトギリ (高知県の蛇紋岩地に生える多年草。)

ヤクシマオトギリ (屋久島の宮之浦岳でさらに小型化した種。)

●和名
巴草。トモエシオガマの名の由来と同様に、花弁が風車のように巴状に開くことからこの名がある。
●参考図書
山草辞典(栃の葉書房)、山に咲く花(山と渓谷社)