9属250種ほどからない、アジア北部、シベリア中央部、ヨーロッパ南部、アフリカの東部及び南部、大西洋の諸島など隔離的に分布する。日本にはウルップソウ属のみが分布し、3種が認められ、うち2種が固有。APGV分類体系ではオオバコ科に含められる。
ウルップソウ属は従来ゴマノハグサ科に入れられてきたが、子房質の胚球は1個で上からぶら下がること。果実は堅果で割れないことなどによって区別されるようになった。
(印象)青紫色の花が岩地にポツンと咲いているのが高山植物だ、でしょ。
ウルップソウ属(Lagotis)・・・ホソバウルップソウは肉質で光沢があり、狭卵形〜長楕円状披針形で、亜花は青紫色、雄蕊は花冠上唇の中部に合着し、上唇とほぼ等長だが外観上は雄蕊が花冠から突き出す。大雪山高山帯の湿った礫地や草地に生える。ユウバリソウは夕張岳高山帯の超塩基性岩地に生え、花は淡い紫色を帯びた白色で、雄蕊は花冠上唇の基部に合着し、葉は広卵形〜楕円形、ウルップソウの白花品種に一見似ているが、花序が細長く、苞が広卵形ではなく卵形であることなどで区別できる。最終更新日 2018/02/26