ホソバツメクサ

最終更新日
2018/04/07
●学名
Arenaria verna var. japonica
●科名
ナデシコ科ノミノツヅリ属
●花期
7月〜8月
●生育地

北海道、本州の早池峰山、谷川山系、至仏山、中部地方に分布し日本固有。高山帯の岩場や砂礫地に生える多年草。

●特徴

花は直径5〜6mm。花弁と萼片はほぼ同じ長さ。葉は線形で先は針状、毛はない。高さ1.5〜3.5cm。無花枝は長さ5〜20mm、葉は線形で長さ5〜7mm、3脈があり、鈍頭で短い針に終わる。有花枝は直立し、上部ほど密に腺毛があり、葉は2〜3対、無花枝の葉より小さい。花柄は腺毛を密生する。萼片は長さ2.5〜3mm。鋭尖頭で3脈がある。刮ハは萼片より長い。

●写真集
ホソバツメクサホソバツメクサ 尾瀬〜至仏山
●育て方

年間を通して日当たりと風通しの良い場所で管理する。

灌水は乾かし気味にし、過湿は避ける。

肥料は薄い液肥を与える。

植え替えは硬質鹿沼土・富士砂などを用いて水はけ良く植え付ける。

増殖は挿し芽と実生による。

●近縁種

エゾミヤマツメクサ (大雪山系に分布し、高山帯の岩場や砂礫地に生える多年草。)

カトウハコベ (北海道(夕張山地、日高山脈、鵡川町)、本州(早池峰山、谷川山系、至仏山)に分布し日本固有。山地帯〜高山帯の蛇紋岩の礫地に生える多年草。)

タカネツメクサ (飯豊山と中部地方に分布し、高山帯の岩場や砂礫地に生える多年草。)

ミヤマツメクサ (北アルプス、八ヶ岳、荒川岳、千枚岳に分布し、高山帯の岩場や砂礫地に生える多年草。)

●和名
細葉爪草。別名コバノツメクサ。
●参考図書
山草図鑑(栃の葉書房)、高山に咲く花(山と渓谷社)