ホウチャクソウ

最終更新日
2018/05/15
●学名
Disporum sessile
●科名
イヌサフラン科チゴユリ属
●花期
4月〜5月
●生育地
日本全土に分布。 丘陵の林内に生える多年草。
●特徴

高さ30〜60pになる。葉は互生し、長さ5〜15p、幅1.5〜4pの長楕円形〜広楕円形で先はとがり、表面は光沢がある。枝先に淡緑白色の花が1〜2個垂れ下がってつく。花被片は長さ2.5〜3pで筒状に集まり、平開しない。花被片の基部はふくらみ、上半部は緑色が濃い。液果は直径1pの球形で黒く熟す。

●写真集

ホウチャクソウの花ホウチャクソウ 赤城自然園

●育て方

春・秋はよく日に当て、夏は半日陰で風通しの良い場所で管理する。冬は凍結を避けられる場所が良い。

灌水は多めに行うが、過湿になると根が傷む。

肥料は置き肥か月に1〜3回液肥を施す。

植え替えは春の発芽前か秋が適期。深さのある鉢を使い、赤玉土に硬質鹿沼土などを少量混入した用土で植え付ける。

増殖は株分けが一般的で、植え替えの際に地下茎を切って分ける。庭植えでも簡単によく植える。

●近縁種

ウブラリア・グランディフローラ (北アメリカ東部原産。可憐な黄色の花で、性質が強く育てやすい。)

キバナチゴユリ (チゴユリに似るが、花が黄色で本州以南に分布する。)

キバナホウチャクソウ (朝鮮半島原産で、黄花で育てやすく入手しやすい。)

チゴユリ (北海道〜九州に分布。ホウチャクソウとともに山地の林床にふつうに見られる。草丈20p前後、花冠は径約2p。花被片先端は鋭く尖る。花色は白。)

ムラサキバナホウチャクソウ (中国原産で、特異な花色が魅力。育てやすい。)

●和名
宝鐸草。花を寺院や五重塔の軒に下げる宝鐸に見立てたもの。
●参考図書
野に咲く花(山と渓谷社)、山野草大百科(講談社)