コイワカガミ

最終更新日
2017/05/08
●学名
Schizocodon soldanelloides var.soldanellcides f.alpinus
●科名
イワウメ科イワカガミ属
●花期
6月〜7月
●生育地

日本固有。本州(中部地方、大峰山)に分布し、高山帯の岩場やハイマツ林、草地に生える多年草。

●特徴

高さ5〜10cm。花は1〜5個で紅紫色、長さ1.5〜2cm。葉身は直径1.2〜3.5p。円形〜広卵形、表面に強い光沢がある。
白花品はシロバナコイワカガミという。

●写真集

コイワカガミコイワカガミ 乗鞍岳

●育て方

排水良く植える。根元は常に適湿を保つ(表土の土にハイゴケや木ゴケを張り湿度を高めるとよい)。空中湿度を保つ。風通しの良いところに置く。真夏以外は日に当てる。温暖地では難物。

殖やし方は株分けと実生による。

●近縁種

イワウチワ (本州の近畿地方以東に分布する。やや暗い林床に自生することが多く、厚いうちわ型の葉脈が目立つ。艶のある葉に淡紅色の美しい花を咲かせる。)

イワカガミ (日本全国に分布。山地の岩場や高山の草地に生える常緑の多年草。)

オオイワカガミ (イワカガミの変種で、主に東日本の日本海側に分布する。)

ヒメイワカガミ、ヤマイワカガミ (本州の一部に分布。白い花で葉の形に特徴がある。)

●和名
岩鏡。岩鏡の名前は岩に接して生えていることが多く、葉に艶があって光っているので名づけられたもの。
●参考図書

山草図鑑(栃の葉書房)、高山に咲く花(山と渓谷社)