クロユリ

最終更新日
2018/11/23
●学名
Fritillaria camtschatcensis
●科名
ユリ科バイモ属
●花期
6月〜8月
●生育地
北海道、本州(月山、飯豊山、中部地方)に分布し、亜高山帯〜高山帯の開けた草地に生える多年草。
●特徴

花は茎頂に1〜数個付き、悪臭がある。うつむきがちに咲き、花被片は褐紫色の網目模様がある。葉は披針形で茎の中部で3〜5個が輪生し、数段に付く。高さ12〜50p。両性化と雌花がある。

●写真集

クロユリクロユリ 白馬五竜高山植物園

●育て方

春先から日に当て、花後は半日蔭、夏は涼しい地面で管理する。
夏に地上部が枯れるが地下では鱗茎が生長しているので、忘れずに灌水し、液肥も与える。
植え替えは秋に行い、赤玉土・硬質鹿沼土の混合土などを用い、表土から約2p下に鱗茎を植え付ける。
増殖は新しくできた子球を切り離して植えるか、鱗片をはがして植える鱗片挿しによる。
実生もでき、タネを採り播きすると翌年発芽するが、開花まで5〜6年かかる。

●近縁種

コシノコバイモ (静岡県、北陸地方、福島県などの山地の日陰に生える多年草。)

バイモ (中国原産で、花は淡緑色で釣鐘に似ている。薬用植物。)

ヨウラクユリ (トルコ、イランからカシミールまで分布し、本属中もっとも大型で美しい種である。)

●和名
黒百合。
別名エゾクロユリ、ミヤマクロユリ
●参考図書

高山に咲く花、園芸植物(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)