マツムシソウ

最終更新日
2015/12/26
●学名
Scabiosa japonica
●科名
スイカズラ科マツムシソウ属<
●花期
5月〜9月
●生育地

北海道から本州、四国、九州と全国の山地の草原に分布する越年草または多年草。世界に約70種ほど自生するが、日本に自生する種はマツムシソウ1種である。

●特徴

高さ60cm〜90cmになる。根生葉はロゼット状で冬を越す。根生は、茎の下部、中部の葉は羽裂する。裂片は根生葉では幅広く、上部の葉では披針形となる。茎の先がのびて長柄となり、その先に頭花をつける。総苞片は2列に並び、線形。頭花は紫色で直径4cmほど、上向きに咲く。頭花のふちの小花は5裂し、外側の裂片は大きい。中心部の小花は筒状で等しく5裂する。雄しべは4本が花筒の中部につく。

●写真集

マツムシソウマツムシソウ 庭の秋

●育て方

日なたの風通しの良いところに植える。日陰では間のびして姿が乱れる。

用土は硬質鹿沼土5に軽石砂5などを配合した水はけの良いものを使用する。

水やりは表土の乾き具合を見てタップリと与える。多湿よりも乾燥気味に育てるほうがよい。

植替えは3月〜4月中旬が適期。

実生と株分けによる。多年草でも短命な種があり、常に実生で親株を更新しておくとよい。

●近縁種

変種として、
タカネマツムシソウ (本州と四国の高山に生え、矮小で大輪花の変種)

トウマツマツムシソウ (別名エゾマツムシソウ。本州北部から北海道、東アジアに分布。葉の裂片の先が鋭い。)

ソナレマツムシソウ (関東地方の海岸に生える変種。矮小で葉が厚い。)
海外からの導入種として

ヒメマツムシソウ (ヨーロッパなどに分布するス・コルムバリアの矮小な選別種。鉢植えによく広く普及する。)

キバナマツムシソウ (ヨーロッパの南東部、中央部の原産種でパールイエローの花が咲く。ス・オクロレウカ)

スカビオサ・ルキダ (ヨーロッパの南部と中央部の原産。赤みを帯びる美花)

スカビオサ・ファリノサ (チュニジアの原産。葉が厚く茎が木質化する)

アカバナマツムシソウ (クナウティア属に分類されることが多い。特異なアカバナ種で、性質が強く鉢植えによい。)、
などがその代表種で、苗が広く流通している。

●和名
松虫草。マツムシのなく頃に華が咲くことからこの名がある。
●参考図書
園芸植物、山に咲く花(山と渓谷社)、日本の山野草(NHK出版)