タカネセンブリ・ハッポウタカネセンブリ

最終更新日
2015/11/08
●学名
Swertia tetrapetala subsp. micrantha
●科名
リンドウ科センブリ属
●花期
8〜9月
●生育地

本州の和賀岳、焼石岳、月山、朝日山地、北アルプス北部、白山に分布し、エゾタカネセンブリよりさらに小型、花冠の蜜腺は心形で、毛状の付属体は4〜8個(まれにない)。

●特徴

草丈10〜30cm。葉は細長い三角形、長さ1〜3.5cm。まばらな円錐花序に多数の花をつく。花冠は淡青紫色、径約1cm。裂片は4裂、蜜腺は各1個。

●写真集

ハッポウタカネセンブリハッポウタカネセンブリ 白馬・栂池の高山植物

●育て方
●近縁種

アケボノソウ (山野、湿り気のあるところに生える一年草または越年草。)

エゾタカネセンブリ (日高山脈に特産し、全体に小型。)

シロバナタカネセンブリ (花冠が白色で淡青色の斑点がある。)

センブリ (胃腸薬として知られる薬草。北海道西南部、本州、四国、九州と朝鮮半島、中国に分布。山地に生える。名の由来は千回振りだしてもまだ苦いことによる。)

チシマセンブリ (別名コアケボノソウ。北海道の知床半島、斜里岳、天塩山地、和寒山地などの亜高山帯の草地に生える高さ4〜30cmの多年草。)

ハッポウタカネセンブリ (タカネセンブリの変種で八方尾根に分布する。
萼は長さ1.2〜2.5o、脈は不明瞭。花冠の裂片は長さ3〜4mmと小さい。高山帯の蛇紋岩地に生える1〜越年草。高さ10〜40cm。花冠は淡紫色で濃青色の斑点がある。)

●和名
高嶺千振・八方高嶺千振。
●参考図書
日本の固有直物(東海大出版会)、高山植物(山と渓谷社)