ウメバチソウ

最終更新日
2018/03/21
●学名
Parnassia palustris var.multiseta
●科名
ニシキギ科ウメバチソウ属
●花期
8〜10月
●生育地

ウメバチソウの仲間は北半球に約50種あり、日本には3種が分布する。
ウメバチソウは山地の日当たりのよい湿地に生え、北海道、本州、四国、九州、東アジア北部、台湾に分布。

●特徴

高さは10〜40cmほど。根生葉は心臓形で長い柄があり数枚を束生する。別に1枚、花茎に柄のない卵形の葉が茎を抱くように付く。夏〜秋にかけて茎頂に白色5弁花を一輪咲かせる。仮雄しべ5個は、先が糸状に12〜22裂し、先端に小さい球状の黄色い腺体がつく。雄しべの柱頭は4裂する。

全体にコンパクトな草姿になる。山野草で栽培されるのは、葉が厚くて丈夫な神津島産。

●写真集

ウメバチソウウメバチソウ 日光・白根

イズノシマウメバチソウイズノシマウメバチソウ 庭の秋

ウメバチソウウメバチソウ 尾瀬

●育て方

3〜4号の小鉢植えにするか、寄せ植えの材料とする。用土は硬質鹿沼土7、軽石砂3を水はけよく配合し、乾燥防止のために表土にミズゴケを張るとよい。
植え替えは2年に1度、適期は3〜4月中旬
春の芽出し頃は日がよく当たる場所で、その後は直射光が当たらない半日陰で管理する。
水やりは水を好むので水を切らさぬようにする。梅雨後は用水にするよい。
施肥は植え付け後、有機性固形肥料の周囲に少量置肥し、花後と春に同じ肥料を追肥する。肥培すると花つきが良くなる。

殖やし方は株分けと実生で行う。タネを採取して暗所で保管。早春にまいて成長させ、翌年の春に定植すれば秋に開花する。

●近縁種

ウメバチソウとコウメバチソウの違い

ウメバチソウの花

ウメバチソウ
仮雄しべが12〜22裂する。写真は15裂。

コウメバチソウの花

コウメバチソウ
仮雄しべが7〜11裂する。写真正面は8裂。


イズノシマウメバチソウ (葉が厚く、濃緑な伊豆諸島タイプ。神津(コウズ)ウメバチソウとして流通していることが多いと思われる。)

コウメバチソウ (高さ6〜8cm。花は白色で直径1cm、仮雄しべは7〜11裂して、先端は小球状となる。花期は8〜9月、北海道と本州の中部地方以北に分布する。)

シラヒゲウメバチソウ (中国原産種)

シラヒゲソウ (本州、四国、九州に分布し、花弁が糸のように細く裂ける。)

ヒメウメバチソウ (本州・中部地方以北の高山帯の湿原に自生する。)

ヤクシマウメバチソウ (屋久島の高地の湿地に自生する矮小種。) 

●和名
梅鉢草。白い5弁の花の形が梅鉢紋に似ていることからこの名がついた。
●参考図書
園芸植物(山と渓谷社)、日本の山野草(NHK出版)、山野草大百科(講談社)、山草図鑑(栃の葉書房)