ワタスゲ

最終更新日
2017/04/15
●学名
Eriophorum vaginatum L
●科名
カヤツリグサ科ワタスゲ属
●花期
5月〜6月
●生育地
北海道から本州の中部以北に分布。亜高山〜高山の高層湿原に生える多年草。
●特徴

白い綿毛をつけるのは花が終わる6月〜8月。
根は短く下にひげ根を出し、葉は短く線形で群がって根生する。茎頂に小型の花が密集した穂を1個付ける。
群生することが多く、新緑の湿原を真っ白に染める。高さ30〜50p。白い綿帽子のような部分は実で、本来の花は茶褐色で、花どきの高さは5〜10cmあまり。

●写真集

ワタスゲの実ワタスゲの実 白馬・栂池

ワタスゲワタスゲ 奥日光

ワタスゲの花ワタスゲの花 駒止湿原

●育て方

年間を通して風通しの良い日当たりで管理する。日陰では間延びして軟弱になる。湿原に生えるが加湿は禁物で、夏の蒸れに注意する。

湿度を好むので、硬質鹿沼土7に軽石砂3を配合して、湿度確保のため表土に生のミズゴケを張り、水やりは腰水とする。

肥料は少なめのほうが間延びせず、姿良く作れる。

植え替えは3月頃に行う。

殖やし方は株分けが容易。実生もできる。

●近縁種

サギスゲ (長い匍匐枝がある。)

ヒメワタスゲ (小型。)

●和名
綿菅。花後に付けるワタのような白い球状の果実の様子から名がついた。
別名スズメノケヤリ、マユバケスゲ。
●参考図書

日本の高山植物、高山に咲く花(山と渓谷社)、山草辞典(栃の葉書房)