チングルマ

最終更新日
2015/10/31
●学名
Geum pentapetalum
●科名
バラ科チングルマ属
●花期
7月〜8月
●生育地

本州中部以北と北海道、千島、樺太、アリューシャン列島、カムチャッカ半島などに分布する。自生地の大群落で有名なのは、大雪山旭岳裾合平、白馬槍ヶ岳大手原、秋田駒ケ岳ムーミン谷など。

●特徴

花は白色、副萼片がある。葉は長さ2.5〜5p、小葉はふつう7個、かたくて表面に光沢がある。高山帯の雪渓のふちや砂礫に生える落葉低木。高さ3〜10cm。よく分枝して広がる。葉は茎の中部で最も大きく、頂小葉は倒卵形で長さ1〜1.5p。側小葉は下部ほど小さく、最下のものは線形で長さ2〜3o。花は枝先に単生し、花柄は長さ4〜5p、果期には7〜10cmにのびる。花は直径2〜2.5p。萼片の先は尾状にのびる。副萼片は萼片や花弁より短い。痩果は長さ約2.5o、短毛を密生する。葉には光沢があり、秋になると赤く色づいて、草紅葉が美しい。

●写真集

チングルマの実チングルマ花 白馬・栂池

チングルマの実チングルマ実 白馬・栂池

チングルマの花チングルマの花と実 乗鞍岳

●育て方

栽培すると5月に開花する。

春〜秋は日当たりと風通しの良い場所で管理し、過湿は根腐れの原因になるので注意する。夏は西日を避ける。冬は霜や風から保護し、乾燥を防ぐ。

用土は硬質鹿沼土・軽石の混合。石鉢だと管理が楽。

植え替えは3月か10月。

増殖は実生が一般的だが、開花までに3年かかる。

●近縁種

ダイコンソウ (混生葉が大根の葉に似ており、山地や高原の林縁に生える多年草。)

タテヤマチングルマ (花が淡紅色を帯びる。)

チョウノスケソウ (高山帯の砂礫地や岩隙に生える落葉小低木。)

ミヤマダイコンソウ ( 北海道・本州の近畿地方以北、四国の石鎚山に分布し、高山帯に生える。)

ヤエチングルマ (八重咲き種。)

ユウバリチングルマ (北海道の夕張岳に特産する。全体に大きくなり、葉のふちに鈍い鋸歯がある。)

●和名
珍車、稚児車。実の綿毛をこどもの玩具の風車に見立てたことからこの名がある。
別名イワグルマ、チゴノマイ、チョウカイチングルマなど。
●参考図書
日本の山野草(NHK出版)、別冊趣味の山野草 神戸山草会編 栽培大辞典(栃の葉書房)、山草図鑑(栃の葉書房)、高山に咲く花(山と渓谷社)