アサマフウロ

最終更新日
2017/10/24
●学名
Geranium soboliferum
●科名
フウロソウ科フウロソウ属
●花期
8月〜9月
●生育地
湿り気のある高原の草地などに生える多年草。 濃い紅紫色の美しい花。本州の中部地方に分布し、朝鮮半島、中国東北部の分布する。
絶滅危惧IB類(EN)
●特徴
高さ60-80cmの多年草。全体に毛がある。葉は基部近くまで掌状に5裂し、さらにその裂片にも切れ込みが入る。花は濃紅紫色で径3-4cm。
●写真集

アサマフウロの花アサマフウロ 花之江の郷

●育て方

水はけのよい山砂を主体に、桐生砂、赤玉土を少し混合した用土に植える。
日光を好むので南向きの風通しの良いところに置く。
根張りがよいので、一年に一度は植え替えする。
肥料を好むので、薄い水肥を真夏と梅雨時を避けて、月1〜2回与える。
殖やし方は種子ができにくいので株分けをする。

●近縁種

グンナイフウロ (タカネグンナイフウロの母種。茎や葉柄、花柄に開出毛と腺毛がある。花は紅紫色で濃淡があり、直径約3cm、茎頂に集散状に10数個つく。)

ゲラニウム・マクロリズム (ヨーロッパからコーカサス山脈に分布する多年草。)

ゲンノショウコ (日本各地に分布する。古くから下痢止めの薬草として用いられている。)

タカネグンナイフウロ (タカネグンナイフウロは山地に生えるグンナイフウロの高山型。茎や葉柄、花柄に開出毛と腺毛がある。花は紅紫色で濃淡があり、直径約3cm、茎頂に集散状に10数個つく。)

チシマフウロ (高山や海岸近くの草地に生え、本州の北部から北海道、北方に分布。鉢植えによく、白花も流通。)

ツクシフウロ (国内では阿蘇山、くじゅう連山に分布するが、生育地の開発、盗掘などにより個体数が減少している。絶滅危惧TB類。)

ハクサンフウロ (本州中部地方以北の高山から亜高山帯にに分布する、高原や高山の草地に生える多年草。)

●和名
浅間風露。和名は長野県浅間山にちなむ。
●参考図書
日本の高山植物(山と渓谷社)、趣味の山野草・栽培大辞典(鞄ネの葉書房)、山野草大百科(講談社)