エゾシオガマ

最終更新日
2018/04/01
●学名
Pedicularis yezoensis Maxim.
●科名
ハマウツボ科シオガマギク属
●花期
7月〜8月
●生育地

北海道、本州(中部地方以北)、サハリンに分布。
亜高山帯〜高山帯の開けた草地に生える多年草。
基準標本:函館付近。

●特徴

高さ15〜60p。花は白色かクリーム色。茎上部の葉のわきに1個ずつつき、唇形で上唇がとがり下唇が広がる。葉はほとんど互生、羽状に浅裂する。葉柄は長さ3〜7p。

●写真集

エゾシオガマエゾシオガマ 白馬八方尾根

●育て方

半寄生植物なので、数年間株を維持できても、長い年月の栽培は困難とされている。

●近縁種

オニシオガマ (北海道・本州の中部地方以北の亜高山帯〜山地の湿った草原に生える多年草。)

シオガマギク (北海道〜九州に分布。花は淡紅色で、葉の基部は楔形。)

シロバナタカネシオガマ (白花品)

タカネシオガマ (北海道・本州中部地方の高山帯の草地に自生。高さ5〜20cm。葉は4枚ずつ輪生し、7〜8月に茎頂に数段にわたって輪状に花穂を付ける。)

ハッコウダシオガマ (北海道と本州の東北地方に自生する大型種。)

ミヤマシオガマ (北海道・本州の中部地方以北の高山の草地に自生する。7〜8月に茎の上部に紅紫色の上向きの花を互生して咲かせる。)

ヨツバシオガマ (北海道・本州の中部地方以北の高山帯に自生。)

●和名

蝦夷塩竈
属名のpedicularisはラテン語のpediculus(シラミ)に由来し、昔ヨーロッパでこの属の植物を食べた家畜にシラミがいっぱいついたからといわれる。

●参考図書
高山に咲く花(山と渓谷社)