 
    葉緑体を欠く寄生植物、世界に14属180種、日本には帰化種を含め4属7種、日本の固有植物は1種。APGV分類体系ではゴマノハグサ科の半寄生、完全寄生植物(コゴメグサ属、シオガマギク属、ママコナ属やヤマウツボ属など)が本科に含められ、寄生植物が最も多い科になっている。
(印象)ゴマノハグサ科と慣れ親しんできた多くの花がこのハマウツボ科に編入された。そういうことを解説した新しい本を購入した記念に、ハマウツボ科を新設。

 コゴメグサ属(Euphrasia)・・・ゴマノハグサ科から編入。
 コゴメグサ属(Euphrasia)・・・ゴマノハグサ科から編入。 シオガマギク属(Pedicularis)・・・ゴマノハグサ科から編入。
シオガマギク属(Pedicularis)・・・ゴマノハグサ科から編入。
 ツクシシオガマは茎葉が4枚輪生し、花は初夏に開花し、赤紫色で、九州(中部)に分布する。ヨツバシオガマは代表的な高山植物の一つで、花冠の上唇が中部で曲がって嘴状に尖り、本州(東北南部〜中部)に分布する。ミヤマシオガマは花期に根生葉が残り、葉身は2回羽状に切れ込み、北海道〜本州(中部以北)に分布する。
ツクシシオガマは茎葉が4枚輪生し、花は初夏に開花し、赤紫色で、九州(中部)に分布する。ヨツバシオガマは代表的な高山植物の一つで、花冠の上唇が中部で曲がって嘴状に尖り、本州(東北南部〜中部)に分布する。ミヤマシオガマは花期に根生葉が残り、葉身は2回羽状に切れ込み、北海道〜本州(中部以北)に分布する。

 この属にはシオガマギク、シロバナヨツバシオガマ、タカネシオガマが含まれる。
この属にはシオガマギク、シロバナヨツバシオガマ、タカネシオガマが含まれる。 シコクママコナは、苞葉は三角状卵形〜三角状披針形、1〜3対の刺状の鋸歯があり、花は淡赤紫色でのど部は黄色、萼裂片は三角形で先端は鋭形あるいは鋭尖形、本州(宮城・山形以南)、四国、九州に分布するミヤマママコナは苞葉は披針形〜狭卵形で全縁、萼裂片は三角形で鈍頭、北海道(西南部)〜本州に分布する。タカネママコナは花が黄白色、苞葉は全縁、萼裂片は楕円形で円頭、本州(群馬、山梨、埼玉、長野)に分布し、山地帯〜亜高山帯の草地に生える。ヤクシマママコナは花は赤紫色で小型、萼裂片は披針形で鋭頭、屋久島の高所に生える。エゾママコナは苞葉に3〜5対の長い鋸歯があり、花冠ののど部は赤紫色、萼裂片の先端は亡状に長く伸び、北海道(東部)に分布する。
シコクママコナは、苞葉は三角状卵形〜三角状披針形、1〜3対の刺状の鋸歯があり、花は淡赤紫色でのど部は黄色、萼裂片は三角形で先端は鋭形あるいは鋭尖形、本州(宮城・山形以南)、四国、九州に分布するミヤマママコナは苞葉は披針形〜狭卵形で全縁、萼裂片は三角形で鈍頭、北海道(西南部)〜本州に分布する。タカネママコナは花が黄白色、苞葉は全縁、萼裂片は楕円形で円頭、本州(群馬、山梨、埼玉、長野)に分布し、山地帯〜亜高山帯の草地に生える。ヤクシマママコナは花は赤紫色で小型、萼裂片は披針形で鋭頭、屋久島の高所に生える。エゾママコナは苞葉に3〜5対の長い鋸歯があり、花冠ののど部は赤紫色、萼裂片の先端は亡状に長く伸び、北海道(東部)に分布する。参考文献
日本の固有植物 (国立科学博物館叢書)
  
高山に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑)
園芸植物 (山渓カラー名鑑)
最終更新日 2019/08/02