クロバナロウゲ

最終更新日
2018/02/26
●学名
Comarum palustre
●科名
バラ科クロバナロウゲ属
(キジムシロ属クロバナロウゲ亜属として、扱われることも多い。)
●花期
7月〜8月
●生育地
北海道、本州(東北地方、尾瀬、日光、北アルプス)、周北極地方に分布し、亜高山帯の湿地や湿原に生える多年草。
●特徴

茎がやや太く高さ30〜60cmになる。葉は3〜7枚の小葉からなり細長い楕円形で鋸葉があり、表面は白く、絹毛がある。下部は地をはう。花は萼片より短く、後まで残る。

●写真集

クロバナロウゲクロバナロウゲ 栂池自然園

●育て方

日当たりの良い場所で管理する。
湿地に生える植物だが、灌水は乾き気味にし、過湿は避ける。
肥料は春・秋に置き肥するか薄い液肥を与える。
用土は硬質鹿沼土・軽石の混合土で水はけ良く植え付ける。
増殖は株分け・実生による。

●近縁種

シナノキンバイ (北海道・本州中部地方以北に分布。高山帯の湿り気のある草原に自生。花は似ているが、キンポウゲ科である。)

チシマキンバイ (北海道から千島、樺太の原産で花が大きい。海岸の岩礫地などに自生。)

ヘビイチゴ (日本全土に分布。田のあぜやや湿った草地に生える多年草。)

ミツバツチグリ (本州〜九州に分布。山地帯や平地に自生。)

ミヤマキンバイ (高山の岩地や草に生える多年草。)

●和名
黒花狼牙。
ロウゲは漢名でミツモトゾウに似て黒紫色の花を付けることから名が付いた。
●参考図書
高山に咲く花(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)