ミヤマハコベ

最終更新日
2019/09/22
●学名
Stellaria sessiliflora
●科名
ナデシコ科 ハコベ属
●花期
5月〜7月
●生育地
日本全国に分布。川岸の林中や山地の木陰などに生える高さ20〜30cmの多年草。
●特徴

茎は斜上するが、のちに地をはう。葉は対生し、卵円形か卵形で長さ1〜4cm、先はとがり、基部と葉柄に長い軟毛がある。葉のわきから花柄をだし、径1.5mmぐらいの白い花を開く。花弁は5個で萼片より長く、2深裂する。萼片の先は鋭形で、外側に白くて長い毛が生える。秋にはしばしば閉鎖花をつける。

●写真集

ミヤマハコベの花ミヤマハコベ 日光植物園

●育て方

風通しの良い日当たりで管理する。

灌水は乾き気味にし、過湿による蒸れを避ける。

肥料は薄い液肥を与える。

植え替えは硬質赤玉土、硬質鹿沼土、軽石の混合土などで水はけ良く植え付ける。

増殖は挿し芽と実生による。挿し芽は6月が適期。実生は採り播きが良い。

●近縁種

イワツメクサ (本州中部似分布する日本固有の多年草。高山の岩礫地に生える。)

ウシハコベ (日本全土に生える越年草または多年草。)

サワハコベ (林下の湿ったところに生える多年草。)

オオヤマハコベ (山地の湿った林内に生える多年草。)

シコタンハコベ (葉が灰白色を帯び、海岸〜高山帯の岩場に生える多年草。)

ハコベ (世界中でどこにも見られる越年草。ミヤマハコベよりやや小さい花を咲かせる。)

●和名
深山繁縷。
●参考図書
日本の野草(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)