タンチョウソウ

最終更新日
2016/01/30
●学名
Mukdenia rossii
●科名
ユキノシタ科イワヤツデ属
●花期
4月〜5月
●生育地

中国東北部〜朝鮮半島に分布する、半日陰の岩壁などに生える多年草。

●特徴

横に伸びる根茎があり、葉は掌状に深裂し、長い柄がある。花茎は上部に集散状花序を付け、白色の花を多数付ける。花弁状の白い萼片が大きく、花弁は小さくて目立たない。
丈夫で庭植えにも向く。

●写真集

タンチョウソウの花日光植物園

●育て方

春・秋は日当たり、夏は半日陰、冬は棚下などで寒風や凍結から保護する。水を好む植物なので多めに与える。

肥料は春・秋に置き肥するほか、花後に薄い液肥を施す。

植え替えは春か秋に行い、硬質赤玉土・硬質鹿沼土の混合土などで植え付ける。

増殖は株分けか実生により、株分けは根茎を切り分ける。

●近縁種

ダイモンジソウ (北海道〜九州、東北アジアの山地帯〜高山帯に広く分布し、湿り気のある岩上や磐「壁に生える。)

ミヤマダイモンジソウ (高山性で全体的に小型。花びらの幅は広く丸みがあり葉裏が紅色。ダイモンジソウはミヤマダイモンジソウの命名上の母品種。)

ユキノシタ (本州、四国、九州に分布。山の湿った半日陰の岩場などに自生する多年草。)

●和名
丹頂草。和名は出蕾時に紅色になることから丹頂鶴の頭に見立て名が付いた。
別名イワヤツデ。岩に生えてヤツデのように切れ込むことからの名。
●参考図書

山草図鑑(栃の葉書房)