フウリンオダマキ

最終更新日
2015/10/12
●学名
Semiaquilegia ecalcarata
●科名
キンボウゲ科ヒメウズ属
●花期
4月〜5月
●生育地

セミアクレイギア属は7種ほどの小さな仲間。流通する種はセミアクレイギア・エカルカラータで中国の四川、湖北西部などの原産種。
標高1800〜3500mの草原や潅木帯に生え、高さは20〜40cmになる多年草。

●特徴
葉は2回3出複葉で、小葉は倒卵形。上部の枝先や葉腋から花柄を伸ばして赤紫色の花を咲かせる。花冠は風鈴のように下向きで,オダマキの距がない花。
●写真集

オダマキの花フウリンオダマキ 花之江の郷

●育て方

1年を通じ、日当たりと風通しの良い場所に植える。硬質の鹿沼土と軽石砂を半々の配合土で植える。

繁殖は株分けするが、種子でも容易である。

●近縁種

オオヤマオダマキ (ヤマオダマキの変種で、距が内側に強く巻き込む。)

オダマキ (一般園芸種として広く栽培される。高山に生えるミヤマオダマキから出たものといわれている。)

セイヨウオダマキ (イギリス、北ヨーロッパからシベリアに広く分布し、明るい林床に群生する。一部は北アメリカに帰化し、野生化している。)

ダイセンオダマキ (ヤマオダマキとオダマキの交雑種。)

ヤマオダマキ (北海道から九州に広く分布し、山地の林縁や草地に自生する。通常の花は花弁が黄色で萼片やうしろの長く伸びる距が紫褐色。)

ミヤマオダマキ (北海道から本州の中部地方以北に分布し、高山帯の砂礫地や草地に自生する。)

●和名
風鈴苧環。
風に揺れる風鈴のような風情からその和名がある。
オダマキの名は、昔、機織りに使用した麻糸を巻き取る枠の苧環に似ているためという。
●参考図書
山野草大百科(講談社)