ヒメシャガ

最終更新日
2016/06/12
●学名
Iris gracilipes
●科名
アヤメ科アヤメ(イリス)属
●花期
4月〜5月
●生育地

本州、四国、九州に分布し、山地のやや乾いた林下に生える多年草。

●特徴

葉は剣形で先はとがる10〜30pの細い花茎をだし、淡紫色で径4〜5pの可憐な花を開く。外花被片は3個あり、長楕円形で大きく、中央は白色で紫のすじと黄斑がある。内花被片は3個で淡紫色。花柱は3つに分かれる。

●写真集

ヒメシャガの花ヒメシャガ 三条高城

●育て方

半日陰でやや湿り気のあるところに植える。

●近縁種

アヤメ (シベリアから日本に分布する。外花被片にひげ状の突起のない根茎性アイリスの1種。)

イチハツ (中国原産で、古くから栽培されている。外花被片にまだら模様がある。)

エヒメアヤメ (本州の中国地方、四国、九州の山地に自生。花茎が5〜10cmと小型。)

カキツバタ (日本各地の水湿地に自生。花色は濃く、外花被片の中央は黄。内花被片は直立。)

キショウブ (ヨーロッパ全域、北アフリカ、中近東に分布し、日本やアメリカの水辺に野生化している。花は黄色。)

シャガ (本州〜九州の林内に自生。花は白色で紫色の模様がある。)

ダッチアイリス (ヨーロッパ南部原産のスパニッシュ・アイリスにいろいろな種をかけ合わせて作られた園芸品種。)

ノハナショウブ (日本各地の山野の草地や湿地に自生。)

ハナショウブ (ノハナショウブの園芸品種化されたもの。)

ヒオウギアヤメ (北方の湿地に自生し、紫色の花を咲かせる。)

マンシュウアヤメ (中国東北部に分布する多年草。)

●和名

姫射干。全体の様子がシャガに似ていて、小形でやさしい感じがするのでこの名がある。

●参考図書
日本の野草(山と渓谷社)、花と木の名前(主婦と生活社)