 
    世界の熱帯から温帯に広く分布する。世界に95属1200種に北半球温帯に多く、日本に8属63種分布し、日本の固有植物は5種1亜種3変種。草本または低木、まれに高木もある。葉はふつう互生し、単葉で全縁。基部に托葉鞘がある。花は小形、放射相称、3または5数性、まれに2数性。同花被または単花被、子房上位。果実は痩果、3陵形またはレンズ形で、花被に包まれる。でんぷん質の胚乳がある。
科名は「多くの膝(節)」の意味で、茎に多くの膨らんだ節ができることから。
(印象)雑草の印象が濃いタデ科の植物だが、まあまあかわいいやつらだ。
 イタドリ属(Persicaria)・・・ケイタドリは北海道西南部、本州(北部と中部の主に日本海側)に分布し、基準変種イタドリと比べて茎や葉に毛が多い。ハチジョウイタドリは伊豆諸島に分布する。全体に壮大で、葉は厚く、光沢がある。
イタドリ属(Persicaria)・・・ケイタドリは北海道西南部、本州(北部と中部の主に日本海側)に分布し、基準変種イタドリと比べて茎や葉に毛が多い。ハチジョウイタドリは伊豆諸島に分布する。全体に壮大で、葉は厚く、光沢がある。
 
   イヌタデ属(Persicaria)・・・ヤマミゾソバは本州、四国、九州に分布する。基準変種ミゾソバに似るが、葉の裏面の星状毛の枝は7〜11と多く、痩果は茶色で表面は滑らかで光沢がある。最近、ニシミゾソバとコミゾソバが記載されているが、詳しく検討する必要がある。
イヌタデ属(Persicaria)・・・ヤマミゾソバは本州、四国、九州に分布する。基準変種ミゾソバに似るが、葉の裏面の星状毛の枝は7〜11と多く、痩果は茶色で表面は滑らかで光沢がある。最近、ニシミゾソバとコミゾソバが記載されているが、詳しく検討する必要がある。
 イブキトラノオ属(Bistoria)・・・アブクマトラノオは本州(阿武隈山地)に分布する。花は4月下旬から5月中旬に咲く。根生葉の基部は明らかに心形である。ハルトラノオは本州(福島以西の太平洋側と島根、山口の日本海側)、四国、九州に分布する。根生葉の基部は葉柄に沿って狭くなる。オオハルトラノオは本州(富山から広島の日本海側)に分布し、ハルトラノオに似るが、根生葉の葉身は開花時に卵形または三角状卵形、基部は切形または浅い心形である。ナンブトラノオは本州(早池峰山)に分布する。葉柄に翼があり、花は8月に咲く。
イブキトラノオ属(Bistoria)・・・アブクマトラノオは本州(阿武隈山地)に分布する。花は4月下旬から5月中旬に咲く。根生葉の基部は明らかに心形である。ハルトラノオは本州(福島以西の太平洋側と島根、山口の日本海側)、四国、九州に分布する。根生葉の基部は葉柄に沿って狭くなる。オオハルトラノオは本州(富山から広島の日本海側)に分布し、ハルトラノオに似るが、根生葉の葉身は開花時に卵形または三角状卵形、基部は切形または浅い心形である。ナンブトラノオは本州(早池峰山)に分布する。葉柄に翼があり、花は8月に咲く。 オンタデ属(Aconogonum)・・・多年草で、世界に約20種、日本に3種あり、いずれも高山植物である。
オンタデ属(Aconogonum)・・・多年草で、世界に約20種、日本に3種あり、いずれも高山植物である。 ソバ属(Fagopyrum) ・・・この属には、ソバがある。
ソバ属(Fagopyrum) ・・・この属には、ソバがある。参考文献
日本の固有植物 (国立科学博物館叢書)
  
高山に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑)
園芸植物 (山渓カラー名鑑)
最終更新日 2018/07/16