アサマリンドウ

最終更新日
2017/08/14
●学名
Gentiana sikokiana
●科名
リンドウ科リンドウ(ゲンティアナ)属
●花期
9月〜11月
●生育地

本州の紀伊半島南部、中国地方と四国、九州に分布。山地の林内に生える高さ10〜25pの多年草。

●特徴
葉は数個が対生し、卵形または長楕円形で長さ3〜8p、先はとがり、波状のしわがあり、すこし光沢がある。花は青紫色で長さ4〜5p、茎頂および上部の葉腋に数個つく。萼筒は長さ1pほど、裂片は卵形で平開する。
●写真集

アサマリンドウアサマリンドウ 庭の秋

●育て方

春・秋はよく日に当て、真夏は半日陰で管理する。

水を好むので、乾いたら充分に灌水する。

春・秋に置き肥を与える。

植え替え適期は3月頃だが、秋の花後にも可能。

用土は赤玉土・硬質鹿沼土の混合土などを用いる。

増殖は株分けのほか、5〜6月に摘心して挿し芽する。摘心したほうが、親株の丈も低くなって見栄えがする。実生もでき、早春にタネを播く。

●近縁種

エゾリンドウ (北海道、本州、中部地方以北の山地に自生。切り花として売られているリンドウは、エゾリンドウの栽培品。)

オヤマリンドウ (東北から中国地方、四国の亜高山に分布し、エゾリンドウに似るが花冠の上部が平開しない。)

タテヤマリンドウ (北海道と本州の中部地方以北に分布し、亜高山帯から高山帯の湿原に生え、全体が小さく、また花茎の数が少なく、花もやや小型で淡紫色〜白色のもの。)

ツルリンドウ (日本各地に分布するつる性の多年草。)

トウヤクリンドウ (本州の中部地方以北の高山帯の草地や風衝地、時に湿地の周辺に生え、花色が日本産のリンドウ属との種としては例外的な淡黄白緑色の多年草。)

ハルリンドウ (日当たりがよく、湿り気のある草地に生える越年草。冬はロゼットで冬越しする。)

フデリンドウ (山野の日なたに自生し、ハルリンドウよりやや小型。根元の葉はロゼットにならない。北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国、サハリンなどに分布。)

ミヤマリンドウ (北海道・本州の中部地方以北に分布。花冠裂片の副片は平開する。)

ヤクシマリンドウ (屋久島に分布する高地の岩上に生える多年草。)

リンドウ (本州、四国、九州に分布する山野や田の畦などに生える多年草。)

●和名
朝熊竜胆。三重県の朝熊山に由来する。
●参考図書
山に咲く花(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)