ミヤマリンドウ

最終更新日
2017/08/14
●学名
Gentiana nipponica var.nipponica
●科名
リンドウ科リンドウ(ゲンティアナ)属
●花期
7月〜9月
●生育地
北海道(暑寒別岳、夕張山地、大雪山系、日高山地)、本州(東北地方〜中部地方)に分布し、高山帯の湿った草地に生える多年草。日本固有種。
●特徴
高さ3〜15cm。葉は長さ5〜12mm。花冠は長さ1.5〜2cm。萼裂片の先は短く開出する。茎の基部ははって、よく分枝する。花冠の副片は直立ないし開出して花候をふさがない。白花品もある。
●写真集

ミヤマリンドウミヤマリンドウ 千畳敷カール

●育て方

春・秋は風通しの良い日当たり、夏は涼しい半日陰で管理する。

春・秋に多めに肥料を与えて肥培する。

植え替えは春に硬質鹿沼土・軽石などの混合土で水はけ良く、中深鉢に植え付ける。

高山性なので、断熱鉢を使用したり、鉢を2重にすると夏を越しやすい。

増殖は株分け・実生により、実生は採り播きか早春に行う。

●近縁種

イイデリンドウ (高山帯の礫地に生える多年草でミヤマリンドウの変種。)

アサマリンドウ (山地の林内に生える高さ10〜25pの多年草。)

エゾリンドウ (北海道、本州、中部地方以北の山地に自生。切り花として売られているリンドウは、エゾリンドウの栽培品。)

オヤマリンドウ (東北から中国地方、四国の亜高山に分布し、エゾリンドウに似るが花冠の上部が平開しない。)

タテヤマリンドウ (北海道と本州の中部地方以北に分布し、亜高山帯から高山帯の湿原に生え、全体が小さく、また花茎の数が少なく、花もやや小型で淡紫色〜白色のもの。)

ツルリンドウ (日本各地に分布するつる性の多年草。)

トウヤクリンドウ (本州の中部地方以北の高山帯の草地や風衝地、時に湿地の周辺に生え、花色が日本産のリンドウ属との種としては例外的な淡黄白緑色の多年草。)

ハルリンドウ (日当たりがよく、湿り気のある草地に生える越年草。冬はロゼットで冬越しする。)

フデリンドウ (山野の日なたに自生し、ハルリンドウよりやや小型。根元の葉はロゼットにならない。北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国、サハリンなどに分布。)

ミヤマリンドウ (北海道・本州の中部地方以北に分布。花冠裂片の副片は平開する。)

リンドウ (本州、四国、九州に分布する山野や田の畦などに生える多年草。)

リシリリンドウ (北海道に分布。ミヤマリンドウに似るが、花冠裂片の副片は右側に折れる。)

●和名
深山竜胆。
●参考図書
高山に咲く花(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)