ハルリンドウ・フデリンドウ

最終更新日
2017/08/14
●学名
Gentiana zollingeri
●科名
リンドウ科リンドウ(ゲンティアナ)属
●花期
4月〜6月
●生育地

ハルリンドウ (日なたのやや湿った草地に生え、春咲き種の中では草丈、花ともに一番大きい。根元の葉がロゼット状につく。本州、四国、九州から朝鮮半島、中国へと分布する。)

フデリンドウ (山野の日なたに自生し、ハルリンドウよりやや小型。根元の葉はロゼットにならない。北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国、サハリンなどに分布。)

●特徴
上記
●写真集

ハルリンドウハルリンドウ

フデリンドウフデリンドウ 野山の春

フデリンドウフデリンドウ みかも山の早春

●育て方

ハルリンドウやフデリンドウは栽培が困難で花の観察を楽しむ。

コケリンドウは夏の暑さを回避のため抗火石鉢や断熱鉢の使用もよい。中深の5号鉢ほどに赤玉土4、軽石砂4、腐葉土2で植える。

植え替えは1〜2年ごとに行う。適期は花後と秋。

通年日なたで雨よけをする。

水やりは表土の乾きを見て与える。夏期は抗火石鉢、断熱鉢は越水する。

施肥は緩効性肥料を元肥に施し、花後と秋に固形肥料を置肥し、薄い液肥を併用する。

殖やし方は実生と植え替え時の株分けによる。

●近縁種

アサマリンドウ (山地の林内に生える高さ10〜25pの多年草。)

エゾリンドウ (北海道、本州、中部地方以北の山地に自生。切り花として売られているリンドウは、エゾリンドウの栽培品。)

オヤマリンドウ (東北から中国地方、四国の亜高山に分布し、エゾリンドウに似るが花冠の上部が平開しない。)

コケリンドウ (山野の日なたに生える小型種。花茎が分岐してたくさんの小花を咲かせる。根元の葉がロゼット状につく。)

タテヤマリンドウ (北海道と本州の中部地方以北に分布し、亜高山帯から高山帯の湿原に生え、全体が小さく、また花茎の数が少なく、花もやや小型で淡紫色〜白色のもの。)

ツルリンドウ (日本各地に分布するつる性の多年草。)

トウヤクリンドウ (本州の中部地方以北の高山帯の草地や風衝地、時に湿地の周辺に生え、花色が日本産のリンドウ属との種としては例外的な淡黄白緑色の多年草。)

ハルリンドウ (日当たりがよく、湿り気のある草地に生える越年草。冬はロゼットで冬越しする。)

ミヤマリンドウ (北海道・本州の中部地方以北に分布。花冠裂片の副片は平開する。)

リンドウ (本州、四国、九州に分布する山野や田の畦などに生える多年草。)

●和名
春竜胆。
筆竜胆。和名は花、つぼみの形が筆の穂先を思わせることによる。
●参考図書
園芸植物、山に咲く花(山と渓谷社)、日本の山野草(NHK出版)、山野草大百科(講談社)