ゲンカイツツジ

最終更新日
2015/12/06
●学名
Rhododendron mucronulatum var. ciliatu
●科名
ツツジ科ツツジ(ロドデンドロン)属
●花期
3月
●生育地

本州の岡山以西と四国の愛媛県西部、九州北部の英彦山地、対馬の日当たりのよい岩場などに自生する落葉低木。朝鮮半島や中国の東北区及びウストリ地方にも分布している。

●特徴

高さ1.5〜2mになる。
葉の展開前に紅紫色〜淡紅紫色の花が咲く。花冠は直径3〜4pの広い漏斗形で、深く5裂する。

●写真集

ゲンカイツツジの花ゲンカイツツジ 庭の早春

●育て方

剛健で乾燥地に耐え、日当たりを好む。水はけが良く、そのうえ必要な水分が保てるような用土に植える。繁殖は実生、株分け。

●近縁種

アカヤシオ (福島県から三重県に分布。 花は淡い紅色で、枝先に1輪つける。 )

エゾムラサキツツジ (ゲンカイツツジと交雑しやすく、氷河期の終わりに分布域がわかれた近縁種どうしと推測される。)

カラムラサキツツジ (朝鮮半島と中国に分布するゲンカイツツジの母種。若枝や葉に長毛がない。)

サクラゲンカイツツジ (ゲンカイツツジとサクラツツジの交配種とのこと。)

タンナゲンカイツツジ (済州島産、山地に自生するゲンカイツツジの小型種 )

クロフネツツジ (朝鮮半島北部から中国東北区にかけて分布し、日当たりの良い山野など、低木が点在するような所に自生している落葉低木。)

シロヤシオ (山地から深山にかけての林の中や、岩の多い林縁などに生える。)

ムラサキヤシオツツジ (深山や高山に生える高さ1〜2mの落葉低木。)

レンゲツツジ (高原などに大群生し、高さは1.5mほどになる。)

●和名
玄海躑躅。
別名トキワツツジ・トキワゲンカイ
●参考図書

日本の園芸植物、樹に咲く花(山と渓谷社)、趣味の山野草・栽培大辞典(栃の葉書房)、花と木の名前(主婦と生活社)