シラネニンジン

最終更新日
2017/05/13
●学名
Tilingia ajanensis
●科名
セリ科シラネニンジン属
●花期
7月〜8月
●生育地

北海道と本州中部以北の亜高山帯〜高山帯の草地や岩隙などに生える多年草。

●特徴

高さは5〜40cmになるが、高山帯の風衝草原では丈が低く、高さ15cmほど。根生葉は3回羽状に全裂し、終裂片は倒卵形で幅約5mm。葉柄は長さ5〜10cmで基部は鞘状に広がって茎を抱く。茎の先や上部の葉腋に複散形花序をだし、直径約1.5mmの小さな白い花を多数つける。果実は長さ3mmの卵状楕円形。分果にはやや翼状にはりだした5個の陵がある。

シラネニンジンは変異が多く、葉の終裂片の幅の広いものをヒロハシラネニンジン、また終裂片の幅がクシの歯のように細いものをホソバシラネニンジンと呼んで区別する場合もある。

●写真集

シラネニンジンの花シラネニンジン/日光白根山

●育て方

日当たりと風通しの良い場所で管理するが、夏の直射日光は避け、半日陰で管理する。丈夫な植物だが、大きくなりやすいので、灌水と肥料はやや控えめとして、草姿をしめてつくる。

植え替えは芽の動き出す春か秋に、、硬質赤玉土・硬質鹿沼土の混合土などで水はけ良く植え付ける。

●近縁種

イブキゼリモドキ (北海道、本州(中部以北)に分布。小葉が卵形で深く切れ込む。)

オオカサモチ (山地〜高山帯下部にかけて生え、開けた背の高い草地に多い。傘のように多数の柄が伸びて上部にまとまって大きな花序を形成する。)

オオハナウド (山地〜亜高山帯の開けた草地に生える。)

ドクゼリ (全草、とくに根茎は猛毒。山地の湿地などに生える多年草。)

ハナウド (山野の川岸などに生える多年草。)

ヒメシラネニンジン (北海道の日高山脈の超塩基性岩地帯に特産する。)

ミヤマウイキョウ (ごく細かく切れ込んだ葉が特徴。)

ミヤマシシウド (本州(東北南部から近畿)に分布し、茎は無毛で、小葉は広披針形から卵状長円形で、先は長く尖る。)

ミヤマセンキュウ (亜高山帯〜高山帯下部の林縁や草地に生える多年草。葉がシダ植物のよう。)

ミヤマゼンコ (本州中部の亜高山〜高山帯の礫地や草原に生える多年草。)

ミヤマトウキ (独特のにおいがあり、光沢のある葉をつぶすと強い薬草香がある。山地から亜高山帯の湿った岩礫地などに生える多年草。)

●和名
白根人参。和名は日本で最初に見つかった日光白根山にちなむ。
別名チシマニンジン(基準標本/東シベリアアヤン付近)
●参考図書
日本の高山植物(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)