ハクサンシャジン

最終更新日
2016/07/16
●学名
Adenophora triphylla var. hakusanensis
●科名
キキョウ科ツリガネニンジン属
●花期
7〜8月
●生育地

本州の中部以北から北海道の高山に分布し、亜高山帯〜高山帯の草地に生える多年草。
日本固有種

●特徴

葉は3〜5個が輪生する。花は1段に数個、2〜3段に輪生し、花の輪は接近する。高さ15〜50cm。茎葉は多数。下部の葉は花時には枯れる。中部の葉がもっとも大きく長さ3〜7cm、幅1〜2cm。上部の葉はしだいに小さくなる。萼片は線形で、両側に1〜2個の突起状の鋸葉があるが全縁。花冠は長さ1.2〜1.7cm。花盤は円筒形で長さ2cm内外。
ツリガネニンジンの高山型。両者の違いは大きさだけで、変異は連続的だとしてハクサンシャジンを認めない見解もある。

●育て方

枝は横に這うので盆栽風で、良く日に当たると小葉の素晴らしい樹形となります。 関西以西では管理に工夫が必要。硬質鹿沼土5に軽石砂5などの混合土で植える。暖地では夏期の水切れや乾燥防止のため表土にミズゴケを張る。
芽出しから初夏までは風通しの良い日なた、その後は長雨を避けて風通しの良い半日陰がよい。
殖やし方は、実生は取播き、または根茎を切り分ける。茎挿しはややかたくなった茎を砂床に挿す。

●写真集

ハクサンシャジンンの花 ハクサンシャジン〜白馬

シロバナハクサンシャジンンの花 シロバナハクサンシャジン〜白馬

●近縁種

イワシャジン (秋咲き)

シロバナハクサンシャジン (ハクサンシャジンの白花品。)

ソバナ (山地の草原や林のふちなどに生える高さ1mほどの多年草。)

タマシャジン (ヨーロッパアルプスに分布し、日当たりのよい草原に自生する。)

ツリガネニンジン (ハクサンシャジンの母種。)

ヒメシャジン (東北〜中部地方に分布。亜高山帯〜高山帯の草原に生える。)

ホウオウシャジン (葉姿が美しい)

ミヤマシャジン (ヒメシャジンの変種)

●和名
白山沙蓼
別名タネツリガネニンジン
●参考図書

日本の野草(山と渓谷社)、山野草大百科(講談社)