セントウソウ

最終更新日
2017/01/06
●学名
Chamaeie decumbens
●科名
セリ科セントウソウ属
●花期
3月〜5月
●生育地

北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の林内や林縁などに生える多年草。

●特徴

高さ10〜25cmの小型で繊細。葉は1〜3回3出羽状複葉で、紫色を帯びた長い柄があり、ほとんどが根生する。小葉は卵形や三角形など、さまざまな形がある。根もとからのびた細い花茎の先に複数形花序をだし、白色の小さな花をつける。花柄は3〜5個あり、うち1個は短い。果実は長さ3〜5mmの楕円形で、2個の分果がくっついたもの。分果の隆起線は低い。油管はない。

●写真集

セントウソウの花セントウソウ 星野自然村

●育て方

●近縁種

イブキゼリモドキ (北海道、本州(中部以北)に分布。小葉が卵形で深く切れ込む。)

オオカサモチ (山地〜高山帯下部にかけて生え、開けた背の高い草地に多い。傘のように多数の柄が伸びて上部にまとまって大きな花序を形成する。)

オオハナウド (山地〜亜高山帯の開けた草地に生える。)

シラネニンジン (北海道と本州中部以北の亜高山帯〜高山帯の草地や岩隙などに生える多年草。)

ドクゼリ (全草、とくに根茎は猛毒。山地の湿地などに生える多年草。)

ヒメシラネニンジン (北海道の日高山脈の超塩基性岩地帯に特産する。)

ミヤマウイキョウ (ごく細かく切れ込んだ葉が特徴。)

ミヤマシシウド (本州(東北南部から近畿)に分布し、茎は無毛で、小葉は広披針形から卵状長円形で、先は長く尖る。)

ミヤマセンキュウ (亜高山帯〜高山帯下部の林縁や草地に生える多年草。葉がシダ植物のよう。)

ミヤマトウキ (独特のにおいがあり、光沢のある葉をつぶすと強い薬草香がある。山地から亜高山帯の湿った岩礫地などに生える多年草。)

ミヤマゼンコ (本州中部の亜高山〜高山帯の礫地や草原に生える多年草。)

●和名
仙洞草。和名の語源は不明。
別名オウレンダマシ。別名はセリバオウレンに似ていることによる。
●参考図書
野に咲く花(山と渓谷社)