アネモネ

最終更新日
2016/06/15
●学名
Anemone coronaria
●科名
キンポウゲ科アネモネ(イチリンソウ)属
●花期
4月〜5月
●生育地

地中海地方原産の秋植え球根植物。

●特徴

園芸の世界では、地中海東部地域に分布している地下に塊茎を作る種や品種だけをアネモネとよんでいる。
花色、花型とも豊富なアネモネ、コロナリアや、野草の趣を持つアネモネ・ブランダがある。

●写真集

アネモネの花アネモネ 庭の早春

アネモネ・リブラリスアネモネ・リブラリス 日光植物園

●育て方

腐植質の多い軽くて水はけのよい用土を好む。

日当たりがよく、風通しのよいことも大切。

植え付け適期は9月下旬〜10月だが、暖地では11月に入ってもかまわない。水はけの良い日なたに、三角錐形をした一年生球根の平らな部分を上にして植え付け、ゆっくりと吸水させる。 急激に吸水すると腐ることがあるので注意が必要。

5月ころ葉が黄変したら球根を掘りあげ、よく乾かしてから殺菌剤で消毒し、乾燥させてから保存する。

●近縁種

アズマイチゲ (山地の林の中に生える多年草。キクザキイチゲとは葉で区別する。)

イチリンソウ ( 本州、四国、九州に分布。落葉広葉樹林の林床や林縁に生える。)

キクザキイチゲ (アズマイチゲより葉が深く切れ込んでいる点で違いを区別する。)

サンリンソウ (北海道・本州中部地方以北の山地・亜高山帯に自生。)

シュウメイギク (中国原産の多年草。)

ニリンソウ (日本各地の山地や山裾に自生。藤原岳産の矮性種、多弁花「銀杯」などの品種がある。イチリンソウは花が大きく、茎葉に柄があり、小葉は細かく裂けるので、ニリンソウとは簡単に見分けられる。)

ハクサンイチゲ (本州中部地方以北の高山帯の湿り気のある草原に自生。)

ヒメイチゲ (北海道・本州中部地方以北の山地や針葉樹林内に自生。)

ユキワリイチゲ (本州の西部から九州に分布し、山麓の林のふちや竹林などに生える多年草。)

●和名
ボタンイチゲ、ハナイチゲ、ベニバナオキナグサ
●花言葉
赤/君を愛する
白/希望、期待
青紫/あなたを待っています

花名は、春の風が吹き始めるころに咲くので、ギリシャ語で「風」という意味です。春を待って咲き始めることから、希望や期待の意味が込められた花言葉が生まれました。昼に咲き夕方に閉じるので、ヨーロッパでは美のはかなさと、復活を意味する花ともされています。
●参考図書
園芸植物(山と渓谷社)、花と木の名前(主婦と生活社)、はじめての花づくり(主婦の友社)、美しい花言葉・花図鑑(ナツメ社)