イチリンソウ・イチゲ

●学名 Anemone nikoensis 最終更新日 2011/11/13
●科名 キンポウゲ科イチリンソウ属  
●花期 4〜5月 イチリンソウ・イチゲ
●生育地

一般園芸でなじみの深いアネモネと同じ仲間(属)。アネモネ属は世界各地に150種ほど、日本に約12種が分布する。
イチリンソウは本州、四国、九州の山中の疎林の下の比較的明るい草地で、軟らかい黒ポカあるいは小石混じりの粒質上で、常時適湿を保ち、きわめて水はけの良い場所に見られる多年草。6月には地上部は枯れ、伸びた草に埋れた地中で休眠する。

この属の花弁のように見える部分は萼片で、5〜10数枚あり、美しい花が多い。鉢植えでは花つきが悪いのが難点。比較的矮小で、花つきのよい選別種が普及する。

高さ15〜20cm。花は白色5弁、裏側は淡紅色を帯びる。葉はニンジンのように深く裂け、暗緑色で白い斑点がかすかに入るものが多い。

●栽培(育て方)

春は日当たり、地上部が完全に枯れたら棚下や木陰などで管理する。夏の休眠期間も乾かさない程度に灌水する。

早春〜花後に充分肥培する。

植え替えは9〜10月に行い、赤玉土・硬質鹿沼土で、中深鉢に植え付ける。

増殖は株分けが一般的。根茎を小さく分け過ぎると株数は増えるが花付きは悪い。実生は4年で開花する。

庭植えは、夏に木漏れ日が射す落葉樹の下に植える。

●近縁種

アズマイチゲ (北海道・本州・四国の山地や山裾に自生。)

北国の多雪地帯に多いキクザキイチゲ

サンリンソウ (北海道・本州中部地方以北の山地・亜高山帯に自生。)

ニリンソウ (日本各地の山地や山裾に自生。藤原岳さんのウィ性種、多弁花「銀杯」などの品種がある。)

ハクサンイチゲ (本州中部地方以北の高山帯の湿り気のある草原に自生。)

ヒメイチゲ (北海道・本州中部地方以北の山地や針葉樹林内に自生。)

フタマタイチゲ (北海道・千島・樺太に分布。)

葉に特徴のあるユキワリイチゲなど。

●和名 一輪草。花を一つだけつけることによる。
<参考図書> 日本の高山植物(山と渓谷社) 山草辞典(栃の葉書房)
イチリンソウ 四季の山野草〜みかも山の早春
イチリンソウ 四季の山野草〜庭の春
イチリンソウ 植物図鑑・撮れたてドットコム
イチリンソウ 教材用野草写真
一輪草
(イチリンソウ)
ぶらりのんびり山歩き〜山の花
イチリンソウ 石川の植物〜植物図鑑