ニリンソウ

最終更新日
2018/02/07
●学名
Anemone flaccida
●科名
キンポウゲ科イチリンソウ属
●花期
4月〜5月
●生育地

日本の各地から中国東北部、サハリン、ウスリーに分布,。山麓の林のふちや林内、竹林、土手なのに生える多年草、しばしば群落をつくる。

●特徴

根茎は地中を横にはうが斜めにのび、多肉質で短く、まばらにひげ根を出す。茎は高さ15〜25cmで、全体にまばらに毛がある。根出葉は3全裂し、側裂片はさらに深く2裂する。茎葉は3枚輪生し柄はない。春になると、茎葉の間から普通2本の長い柄をだし、先端に径1.5〜2.5cmの白花を開く。萼片は花びら状で、普通は5個ある。
根茎で増えるため、群落を作ることが多い。

若葉は山菜としても摘まれる。

注意が必要なのは、ヤマトリカブトも同じような形態で、植物全体、特にその芽、葉にもアコニチンなどのアルカロイドを含有しており、誤食すると、嘔吐、下痢、手足や指の麻痺の中毒症状を起こし、重症の場合には、死亡することもある。
区別は、ニリンソウは春に白い花を付け、ヤマトリカブトは秋に紫色の花を付けるので、できるだけ白い花を確認して摘む。ニリンソウは茎がほとんど立ち上がらないが、ヤマトリカブトは成長するにつれ茎が立ち上がり、約1mに達する。ニリンソウの根茎は横に這っているが、ヤマトリカブトは紡錘形の塊根がある点など。 

ゲンノショウコも葉が似ているが、間違って誤食すると胃や腸がただれを起こす。

品種として、藤原岳産の矮性種、多弁花「銀杯」などの品種がある。

●写真集

ニリンソウの花ニリンソウ 新潟・佐渡

ニリンソウの花ニリンソウ 大平山の自然

ニリンソウの花ニリンソウ 上三依水生植物園

ニリンソウの花ニリンソウ 三毳山の春

●育て方

根が比較的浅く這うように広がるので、赤玉土4に軽石砂4,腐葉土2などを混ぜた肥沃な用土で植え付ける。芽出し時から開花期間にかけては日なたに置き、花が終わったら半日陰がよく、葉を長く保つようにする。

水やりは芽出し時から開花中にかけては多めに与える。休眠中も、過湿にならないよう、また乾燥させないように注意して与える。

殖やし方は植え替え時に根茎を分ける。

●近縁種

アズマイチゲ (北海道・本州・四国の山地や山裾に自生。)

アネモネ (地中海地方原産の秋植え球根植物。)

イチリンソウ ( 本州、四国、九州に分布。落葉広葉樹林の林床や林縁に生える。)

キクザキイチゲ (アズマイチゲより葉が深く切れ込んでいる点で違いを区別する。北国の多雪地帯に多い。)

サンリンソウ (北海道・本州中部地方以北の山地・亜高山帯に自生。)

シュウメイギク (中国原産の多年草。)

ニリンソウ (日本各地の山地や山裾に自生。藤原岳産の矮性種、多弁花「銀杯」などの品種がある。イチリンソウは花が大きく、茎葉に柄があり、小葉は細かく裂けるので、ニリンソウとは簡単に見分けられる。)

ハクサンイチゲ (本州中部地方以北の高山帯の湿り気のある草原に自生。)

ヒメイチゲ (北海道・本州中部地方以北の山地や針葉樹林内に自生。)

フタマタイチゲ (北海道・千島・樺太に分布。)

ユキワリイチゲ (本州の西部から九州に分布し、山麓の林のふちや竹林などに生える多年草。)

●和名
二輪草。
1茎に2輪咲かせることが多く、和名の由来となっている。
別名コモチグサ。
●花言葉
友情、協力、ずっと離れない
二輪ずつ花茎を伸びるのが特徴で、先に一つ目が咲き、待つように二つ目が咲くことから花言葉がつきました。また、葉の形がガチョウの足に似ていることから、中国語で「ガチョウの足」の意味から「鵝掌草(がしょうそう)」と呼ばれています。
●参考図書
日本の野草、山と渓谷社、山野草大百科(講談社)、山草図鑑(栃の葉書房)、美しい花言葉・花図鑑(二宮孝嗣著、ナツメ社)