アズマイチゲ

最終更新日
2016/11/24
●学名
Anemone raddeana
●科名
キンポウゲ科イチリンソウ属
●花期
3月〜5月
●生育地

北海道、本州、四国、さらにサハリン、朝鮮半島、ウスリー地方 に分布する落葉樹林のふちや草原、山麓の土手などに生える多年草。

●特徴

高さ15〜20cmになる。根茎は横にはい、ところどころに紡錘体のふくらみがある。根生葉は2個3出複葉で、小葉はさらに裂ける。茎葉は3出複葉で3枚が輪生する。小葉は先に鋸歯があり、長さ2〜3cm、やわらかく垂れ下がる。花は径3〜4cm、1個が頂生する。萼片は花弁状で8〜13個、線状長楕円形、白色で基部と裏面はすこし紫色を帯びる。紅紫色を帯びるものもある。

アズマイチゲは春先に花を咲かせ、落葉広葉樹林の若葉が広がる頃には地上部は枯れてなくなり、その後は翌春まで地中の地下茎で過ごすスプリング・エフェメラルの一種。

●写真集

アズマイチゲの花アズマイチゲ/みかも山

アズマイチゲの花アズマイチゲ/星野自然村

アズマイチゲの花アズマイチゲ/野山の早春

アズマイチゲの花アズマイチゲ/庭の早春

●育て方

半日陰の明るい場所で、水はけの良い粗粒で植え、水を切らさないようにする

根茎で増える。実生は採り播きする。

●近縁種

アズマイチゲとキクザキイチゲの違い

アズマイチゲの花

アズマイチゲ
葉の切れ込みが浅く、垂れ下がる。

キクザキイチゲの花

キクザキイチゲ
葉の切れ込みが深い。


アネモネ (地中海地方原産の秋植え球根植物。)

イチリンソウ ( 本州、四国、九州に分布。落葉広葉樹林の林床や林縁に生える。)

エゾイチゲ (北海道の深山の林縁などに生える多年草。)

オクノアズマイチゲまたはシラゲアズマイチゲ (茎や葉のふち、花柄に落ちやすい長毛が生えるものがあり、多毛のものを区別する場合の名だが、近年では毛の多少が種によって連続することから、区別はしない考え方が強い。)

キクザキイチゲ (アズマイチゲより葉が深く切れ込んでいる点で違いを区別する。)

サンリンソウ (北海道・本州中部地方以北の山地・亜高山帯に自生。)

シュウメイギク (中国原産の多年草。)

ニリンソウ (日本各地の山地や山裾に自生。藤原岳産の矮性種、多弁花「銀杯」などの品種がある。イチリンソウは花が大きく、茎葉に柄があり、小葉は細かく裂けるので、ニリンソウとは簡単に見分けられる。)

ハクサンイチゲ (本州中部地方以北の高山帯の湿り気のある草原に自生。)

ヒメイチゲ (北海道・本州中部地方以北の山地や針葉樹林内に自生。)

フタマタイチゲ (北海道・千島・樺太に分布。)

ユキワリイチゲ (本州の西部から九州に分布し、山麓の林のふちや竹林などに生える多年草。)

●和名

東一華。「東」は関東を意味し、「一華」はイチリンソウ属の花のことで、花が茎の先に1つだけつくことからきている。
別名ウラベニイチゲ。

●参考図書
日本の野草(山と渓谷社)、>日本の山野草(NHK出版)