タチツボスミレ

最終更新日
2017/12/10
●学名
Viola grypoceras
●科名
スミレ科スミレ属
●花期
3月〜5月
●生育地

日本全国の山野に分布。低地〜山地に群生する。最も普通に見られるスミレ。

●特徴

地下茎は短く、木質化して横にはう。茎は枝分かれして株をつくり、高さは5〜15cm。花のあとさらにのびて30pに達する。根生葉は長い柄があり、心形で長さ1〜4p。茎葉は上部では三角状になる。托葉は披針形で、ふちはくしの葉状に深く裂ける。花は径1.5〜2.5pで、花色は青紫色〜赤紫色と幅がある。距は長さ6〜8o。唇弁に紫色のすじがある。

●写真集

タチツボスミレの花タチツボスミレ 野山の春

●育て方

春・秋は日当たり、夏は半日陰で管理する。乾いたら充分に潅水し、休眠中でも乾き具合を見て与える。

肥料は濃い液肥を春・秋に与える。

病害虫は早春と秋にそうか病対策としてダイセンなどの殺菌剤を散布する。アブラムシやハダニ、ナメクジなどもつくので、それぞれ専用の殺虫剤を用いる。

植え替えは花後に行い、株が大きくなっていたら分けて、水はけの良い用土に殖えつける。根は傷つけないように注意する。

増殖は株分け・実生・茎挿しによる。

●近縁種

イソスミレ (北海道〜本州北部の、主に日本海側の海岸に自生。花は丸弁。)

エイザンスミレ (本州〜九州の山地の木陰に自生。花は大型で淡紅紫色か白色花もあり、葉の切れ込みが大きく芳香がある。花期は4〜5月。)

オオタチツボスミレ (日本各地に分布するが、日本海側に多く見られる。大柄で、距は白色。)

オオバキスミレ (北海道から近畿地方までの、主に日本海側の多雪地に生える。)

キバナノコマノツメ (北海道・本州の中部地方以北・四国に分布、高山帯の湿り気のある草地に自生。)

ジョウエツキバナノコマノツメ (谷川岳と至仏山の蛇紋岩地に生えるキバナコマノツメの変種。)

スミレ (日本全国に分布し、日当たりのよいところに生える多年草)

スミレサイシン (北海道西南部〜本州の日本海側に分布。)

ナガハシスミレ (本州北部〜鳥取県ノ日本海側の山地に自生。長い距が特徴。花期は4〜5月。基本種は北アメリカ産。)

ナガバノタチツボスミレ (タチツボスミレよりやや赤みがある。静岡県以西に分布。)

ニオイタチツボスミレ (北海道の函館から九州の屋久島まで、ほぼ日本全土の日当たりのいい草地などに生える。)

パンジー (花径10〜12cmの超巨大輪種、大輪種、中輪種、ビオラと呼ばれる小輪多花性種がある。)

ミヤマキスミレ (北海道から中部地方以北の日本海側に生える。)

ヤクシマスミレ (徳之島、奄美、屋久島、沖縄本島北部に生える小型のスミレ)

●和名
立坪菫。
●参考図書
園芸植物(山と渓谷社)、日本の山野草(NHK出版)、山草図鑑(栃の葉書房)