千畳敷カールの紅葉
2018/03/30 (since2015/09/16)
千畳敷カール
2012年9月下旬、中央アルプス宝剣岳直下にある千畳敷カールにはじめて訪問した。
2万年前、氷河期の氷で削り取られたお椀型の地形をカールといい、
上部の岩肌が氷で削られて、その岩石が氷河によって運ばれ
下方でモレーン(堆石)となってできたもの、ということだそうだ。
![千畳敷カールから見た宝剣岳と乗越浄土](../senjyoujiki/carl_1m.jpg)
ほんの数分間、太陽が顔を出した後、ここに着いた。
絵葉書などでよく見る千畳敷カールって、ここから撮っているんじゃないの?
晴れていればなあ、と思ってねばってもダメで、カチャ。
![富士山、南アルプスと駒ヶ根の街なみ](../senjyoujiki/minami_alps_1m.jpg)
光芒が出たので、折り重なる山並みと富士山とがよりいい感じになった。
こうやって見ると駒ヶ根の街は結構大きい。
![乗越浄土から千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/jyoudo_1m.jpg)
乗越浄土から見た箱舟のように見えるというホテル千畳敷。
千畳敷カールの紅葉
山に紅葉の写真を撮りに行って、晴れるかどうかは時の運だが、
当日は数分間だけ、いやその数分間だけでも、
素晴らしい千畳敷カールの姿を見せてくれた、ラッキー!
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/carl_2m.jpg)
宝剣岳の左の稜線で名前もわからぬ山だが形が素敵。
青空もとびっきり上等で、これが山の紅葉だ、千畳敷カールだと叫ぼう。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/carl_8m.jpg)
どこかの山の中腹の黄葉もいい色をしていて、どこを切り取っても素晴らしい。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/carl_dm.jpg)
気に入った山の紅葉を右から左へ分解して紹介。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/carl_gm.jpg)
自然は直線をつくらないと、誰かが言ったが
曲線を組み合わせた美の面白さは比類がない。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/carl_fm.jpg)
全山紅葉というのも悪くないが、緑や岩肌が露出していると
それはまた違った趣で、赤色や黄色も目立って目が飽きません。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/carl_ch.jpg)
垂直に切り立ったような岩肌でも、木が生い茂っていて紅葉するのは見事。
![宝剣岳と紅葉](../senjyoujiki/carl_bm.jpg)
晴天の部、終了。今紹介した山の紅葉の全体像(一番左の部分は入らない)は
曇ってしまうとこのような感じになる。全く違った景色だ。
![千畳敷駅から見た宝剣岳と紅葉](../senjyoujiki/carl_3m.jpg)
さて、いよいよ宝剣岳ですが、これは駅に着いたばっかりの
まだ、記念写真を撮る前の1枚です。
駅から降りてくる人のほとんどが、ワーッ、キャーッと歓声を上げるほどの景色ですが、
山が迫りすぎていてファインダーに景色が入りきれません。
![ナナカマドの紅葉と千畳敷カール](../senjyoujiki/carl_am.jpg)
今日一番のボリュームのあるナナカマドと宝剣岳(ちょっと左過ぎですが)。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/carl_hm.jpg)
こちらは、今日一番いい色のナナカマドと宝剣岳。
ちょっと歩くと、また違った姿を見せてくれますが、もう飽きましたか?
乗越浄土にトライするか悩んだのですが、険しそうなので諦めて、ぐるっと一周です。
![ナナカマドの実](../senjyoujiki/carl_4h.jpg)
ナナカマドの紅葉進行中。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/carl_9m.jpg)
歩いている分にはきれいな紅葉だし、空気はおいしいし
山の雰囲気を写真では伝えきれないのが、とっても残念。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/carl_5m.jpg)
これは、下の方を向いて撮った写真。
駒ヶ根の町には日差しが当たっているようですが、
こちらは、しっとりとした紅葉風景になっています。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/carl_6m.jpg)
千畳敷カールの傾斜はこんな感じで、
氷河が下って行くのを想像できそう。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/carl_7m.jpg)
ナナカマドを見ても色づいているものから、
まだ緑色のものまであって、ちょっとだけ早かったかな、と思った次第。
八丁坂〜乗越浄土
2回目の千畳敷カール訪問は、ちょっと頑張って乗越浄土を目指す。
八丁坂では5回程安んだろうか、
それでもカメラの記録では約50分で登りきったようだ。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/jyoudo_2m.jpg)
乗越浄土まで行くと、八丁坂を登りきったご褒美とも思えるが、
雲が切れた。そして、その平坦さに愕然とする。
乗越浄土も平坦だが、ご覧の尾根筋もそれほど厳しくなさそうだ。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/jyoudo_3m.jpg)
左は宝剣岳の斜面で尾根に雲がかかってきている。
わずかだが、手前の草紅葉がきれいだ。
![乗越浄土から宝剣岳](../senjyoujiki/jyoudo_5m.jpg)
その宝剣岳が一番左の山だ。険しい。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/jyoudo_6m.jpg)
千畳敷カールを形作る斜面を横から眺められるのも八丁坂ならでは。
中央の黄葉がもう少し輝けばよかったのだが。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/jyoudo_7m.jpg)
紅葉が進んだ斜面(中央)と高揚しない斜面(右)。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/jyoudo_8m.jpg)
一番いいとっころを切り取ってみた。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/jyoudo_9m.jpg)
草紅葉といえば、湿原特有のものと思っていたが
千畳敷カールでは、垂直に近い花崗岩壁で見ることができる。
![千畳敷カールの紅葉](../senjyoujiki/jyoudo_ah.jpg)
ほそぼそと見せてくれる紅葉だが、生き様は力強い。
南アルプスと富士山
朝一番で登って来たおかげで、
朝日でシルエットになった南アルプスと富士山を拝むことができた。
南アルプスはとっつきやすい山がなくて、眺めているだけなのが残念。
![南アルプス](../senjyoujiki/minami_alps_2m.jpg)
なんとなく、いい感じの雲になったので、全体を狙ってみた。
一番いいのは千畳敷ホテルに泊まって朝日が昇る前から狙うのだろうが、
予約は取れそうになく、
この時間帯が最早、になる。
![富士山](../senjyoujiki/carl_em.jpg)
富士山をアップにしてみた。まあ、見えただけですね。
駒ヶ根ロープウェイ
駒ヶ根ロープウェイは、たった7分30秒のアトラクションですが、
期待させる景色が満載でワクワクできます。
![宝剣岳中腹の紅葉](../senjyoujiki/ropeway_1h.jpg)
急斜面の岩肌に、堂々と生えて、見事な赤色や黄色に染まっています。
中腹でこれだから、上はきっと・・・
![森の様子](../senjyoujiki/ropeway_3m.jpg)
途中の森の様子。結構、木が倒れていて大変そう。
![宝剣岳](../senjyoujiki/ropeway_2h.jpg)
朝日に照らされて赤くなっている山。これ宝剣岳だろうか?
山の名前は全然わかりませんが、どんどん近づいていきます。
結果は、上の写真でご覧の通りで、素晴らしい景色でした。また、来よう!
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