キツリフネ
2018/06/07 (since2010/09/19)
早朝
戦場ヶ原から湯川赤沼橋を通って小田代ヶ原は初めて歩くルート。
  天候にも恵まれ、思いのほかの収穫があった。この露に濡れたキツリフネもその一つ。
 
  日の出から1時間半ほどたつが、
湿原全体には日差しが当たらず、静けさに包まれていた。
Canon EOS 7D, EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
f8.0, 1/125, -0.67EV
小田代ヶ原
キツリフネを見るのは、私の歩いた所では小田代ヶ原だけだ。
 
  昼ともなると朝露は消え、草原で輝く大株に成長したキツリフネ。
 
  あっち向けホイ。
 
  小田代ヶ原でキツリフネはササに紛れて咲いていることが多い。
  この写真はササに包まれている感じであろうか、背丈もいい勝負だ。
Canon EOS 7D, EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
f8.0, 1/160, -0.67EV
 
  木道の反対側のキツリフネの大株、露がもう無くなっていた。
この写真を撮っているとき、カッコウなどの声が聞こえ湿原の朝を味わっていたのだが、
  突如としてラジオ体操の音が聞こえてきた。
  中年の男性がラジオを聴きながら歩いていたのだ。
  よくいえば、熊除けの音だろうが、山を楽しむものとしていかがなものだろうか。
  10人も出会わないこの山歩きで、今日はラジオを聴いているの人に
  3人(いずれも高齢の男性)に出会ってしまい、本当に残念なことだと思った。
Canon EOS 7D, EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
f8.0, 1/100, -0.67EV
 
  標本
キツリフネの花が正面のものと横を向いているもの、標本のように撮れました。
  もうここは小田代ヶ原と言ってもいいでしょう。分岐から長く続いた森林地帯を抜け
  だいぶ開けたところ、あと数分であの貴婦人で有名なダケカンバにも出会えます。
  このへんは植生も豊かで、近くにはアキノキリンソウやハクサンフウロ、
  アザミの群落(まだツボミのようでした)などが見られました。
EOS KISS DigitalN 70-200 f2.6
f3.2, 1/320
 
  茂み
木道が小田代ヶ原の外輪でつくったせいか、
    右側の茂みと左側の草原(湯川の方から来ました)と
  完全に分かれています。キツリフネの花はこの右側にあって、
  高いものでは2mくらいあるでしょうか、
  茂みの中で埋もれずに群落を形成しているようでした。
EOS KISS DigitalN 70-200 f2.6
f3.2, 1/1000
 
  露のきらめきは宝石のごとく、上の写真と見比べてみてください。
Canon EOS 7D, EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
f8.0, 1/200, -0.67EV
裏見の滝
裏見の滝に行くと普段はタマアジサイしか目に入らないのだが、
    7月下旬と少し早めに来たのがよかったのか、キツリフネが咲いていた。
 
  キツリフネはあった、というレベルだが、イワタバコやミヤマママコナなど
    裏見の滝周辺も植生が豊かだということが最近わかってきた。
辞典で詳しく調べる
    ツリフネソウ科ツリフネソウ属>キツリフネ
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