ホザキシモツケ
2018/07/11 (since2010/09/04)
キラメキ
湿原の早朝は朝露の宝庫、日が射せば植物の花も葉も全体が煌めく。
 
  
  早朝(6時前)の小田代ヶ原。まだ、少し涼しさの残る時間帯だ。
    花や葉についた朝露が逆光にキラキラと輝くシーンを撮った。
 
  紅一点という感じでまとめさせていただきました。
  周囲でボケている花たちが茶色になっているのを見ればわかるが、
  この花が咲いていてくれたことに感謝、感謝です。
なんでも、戦場ヶ原ではこれだけいばっているホザキシモツケが
  本当はとても環境の変化に弱いらしく、絶滅危惧種に指名されているとか。
戦場ヶ原の環境がどれだけ素晴らしいものなのか、の証明かもしれません。
Canon EOS Kiss Digital N, EF70-200mm f2.8L
f3.2, 1/4000
戦場ヶ原
7月、8月の日光戦場ヶ原はどこを見てもホザキシモツケといっても過言ではない。
男体山側を見ても湯川の対岸を見ても、どこもかしこも大群落を形成している。
題材には事欠かない被写体なのだが、これが以外に難しいのだ。
 
  戦場ヶ原を歩くと左の枯れ木を見ない訳にはいかない。
そこには青空をバックにホザキシモツケの一群が花を咲かせ始めていた。
 
  シジミチョウとホザキシモツケ
蝶の名前はよく知らないが、青いきれいな蝶がホザキシモツケの蜜を吸っていた。
  かなり甘い蜜のようで、何匹も蝶が止まっている姿を見ることができた。
後で調べると、シジミチョウという蝶の仲間らしいが、
    ○○蝶と特定するのは発狂しそうだから止めておくことにした。 
70-200mm f2.8 1/125 f11
 
  若くて凛とした花の密集度が高い大株だったので、ふつうにふつうに。
Canon EOS 7D, EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
f8.0, 1/1250, -1.00EV
 
  戦場ヶ原の北の端の風景。
  湯川(写真中央のくぼみの所を左から右に流れている)の両岸に
  ホザキシモツケの群落が広がっている。
  奥には森が見えて、いかにも山と湿原の風景に心が和む。
 
  ホザキシモツケ大群落
戦場ヶ原を歩き始めるとすぐに目につくのがホザキシモツケの大群落。
    湯川の両岸のとちらにもすごい花数だ。
    すごすぎるから写真では一つ一つの花が小さすぎて
    わかりにくくなってしまうのが残念。
  実際に見ればわかるのだが、肉眼では素晴らしい景色なんだけど・・・
  是非、実物をご覧になってもらうことをおすすめする。
Canon EOS 7D, EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
f11.0, 1/400, -0.67EV
 
  湯川の両岸にホザキシモツケが咲いている所を
  川が曲がっている所を利用して、無理矢理写してみた。
  左岸はピントぴったし、右側はやわらかい前ボケとしてですが、どうでしょう?
  悠々とした川の流れを見ていると、そんなことはどうでもいいですが。
Canon EOS 7D, EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
f11.0, 1/400, -0.67EV
 
  お花畑
ここは、ホザキシモツケのお花畑らしい。
    茶色に変色してしまった花が多く花の盛りはとっくに過ぎている。
  それでも、これだけ楽しめるのだから、あと2週間くらい早く
  7月末頃なら、それは見事なピンクのじゅうたんを拝めたことだろう。
20-36mm f3.5-5.6 1/320 f11
 
  この花は7月上旬に撮ったもの。咲き始めの若い花だ。
  朝日を浴びた花びらはピンクの色も鮮やかで、キレがある。
Canon EOS 7D, EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
f11.0, 1/160, +0.33EV
 
    ニョキニョキ
左端はまだ蕾だろう。咲きほころんだ花もみんなニョキニョキと伸びようとしている。
Canon EOS 7D, EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
f8.0, 1/400,
 
  ホザキシモツケの草むらに埋もれる感じを味わってください。
Canon EOS 7D, EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
f8.0, 1/400,
小田代ヶ原
小田代ヶ原のホザキシモツケは戦場ヶ原と比べて寡作かもしれない。
というのも、たくさん咲いているのだけれども、
木道からの距離が遠くて、絵にならない感じだからだ。
 
  こちらのホザキシモツケは小田代ヶ原で背景に森がある場合だ。
  ホザキシモツケの群落がわかりやすい形で形成されている。
Canon EOS 7D, EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
f11.0, 1/400, -0.67EV
 
  言わずと知れた貴婦人の木の前に広がる湿原に
    ホザキシモツケの大群落だが、
いかんせん遠くて・・・色で確認して下さい。
蝶のいる風景
蝶の名前を調べるのは発狂しそうだと、前に書いたが
かといって、このまま埋もれさせるのも忍びないので、特集することにした。
デジタルカメラの特性を活かして、適度にズームアップしているので、蝶の姿がよくわかる。
 
  まずは、白っぽい蝶の方から。
  咲きたてのホザキシモツケの蜜はよほど甘いのだろう。
  近づいても、飛び立つ気配がない。
 
  そうこうしているうちに、4匹の蝶が同じ花に群がる姿も!
 
  青い方の蝶も負けずに蜜を吸っている。
  そばに蜂もいるようだが、喧嘩することがあるのだろうか?
  どちらが強いのだろうなどなど、興味は尽きない。
 
  戦場ヶ原で紹介した写真のズームアップ。
  これを見ると、どの程度のズームアップかわかるだろう。
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